男性も女性も４０代から５０代にかけて体質変化が起こります。女性の場合は閉経に向けて自律神経も乱れやすくなり女性ホルモンの影響で様々な症状が現れます。
更年期障害というのは女性に多く見られがちですがそんなことはありません。男性も症状が見られます。更年期障害とはどういったことなのか、また当院では何ができるのか説明していきます。
更年期障害のメカニズム
更年期障害は、単なる「年齢によるホルモンの減少」だけでは説明できません。西洋医学では「内分泌系と自律神経の乱れ」、東洋医学では「気・血・水のアンバランス」や「腎の衰え」と捉えます。両者を合わせて理解することで、身体の内側で何が起きているのかをより深く見つめることができます。
エストロゲンの低下と自律神経の不調
更年期に入ると卵巣の機能が低下し、エストロゲン（卵胞ホルモン）の分泌が急激に減少します。エストロゲンは脳の視床下部や下垂体と連携し、ホルモン分泌のリズムを調整しています。エストロゲンが減少すると脳は「まだ足りない」と勘違いし、過剰な命令を出し続けます。この混乱が自律神経中枢にも波及します。その結果以下の状態に陥る可能性があります。
- 体温調節が乱れ⇨「のぼせ」「発汗」など
- 血管の収縮拡張が不安定⇨「動悸」「冷え」「頭痛」など
- 内臓の働きが乱れ⇨「胃の不快感」「便秘」「下痢」など
- セロトニン・ドーパミンなど神経伝達物質のバランスが崩れ⇨「不安」「イライラ」「集中力低下」など
ホルモンの減少 → 視床下部の混乱 → 自律神経失調 → 全身の不調という負のループ。生理学のプロセスにより更年期障害が起こります。
東洋医学的メカニズム
東洋医学では、更年期は「腎」のエネルギーが衰える時期とされます。腎とは、単なる臓器の腎臓ではなく、「生命エネルギーの貯蔵庫」であり、成長・発育・生殖を司るシステムです。
- 腎のエネルギーが不足 → ホルモン分泌の衰え、など
- 腎陰が不足 → のぼせ・発汗・不眠、など
- 腎陽が不足 → 冷え・倦怠感・むくみ、など
加えて、更年期では「肝」の働きも乱れやすくなります。肝は「気の流れ」と「血の循環」をコントロールしているため、ストレスや感情の停滞で肝が滞ると、「イライラ」「情緒不安定」「頭痛」「肩こり」などが現れます。東洋医学的には、腎の衰え（生命エネルギーの減少）＋ 肝の滞り（気血の不流）が更年期障害の要因と考えられます。
更年期障害の主な症状
自律神経系の症状
では、更年期症状とはどのような種類があるのか、また訴えられるのか、当院での経験のもとまとめました。ホルモン（エストロゲン）の急激な減少と、自律神経の乱れによって起こる症状が多いです。
身体の症状
- のぼせ・ほてり（ホットフラッシュ）
- 異常な発汗（多汗）
- 動悸・息切れ
- 冷え
- 頭痛・めまい・耳鳴り
- 肩こり・首のこり
- 倦怠感
- むくみ
- 胃腸の不調（便秘・下痢）
- 関節痛
精神的な症状
- 不安感・イライラ
- 気分の落ち込み
- 集中力・記憶力の低下
- 不眠（寝つきが悪い・途中覚醒）
- 感情の起伏が激しくなる
その他の症状
- 肌の乾燥・しみ・シワが増える
- 髪が細くなる・抜け毛が増える
- 月経不順
- 尿もれ・頻尿
など、多岐にわたります。これらはホルモンの急降下によって、自律神経・血管・神経伝達物質の調整が乱れることが根底にあるのではないでしょうか。
東洋医学的考察
東洋医学では、更年期の症状は「腎」「肝」「心」「脾」のバランスの崩れとして現れます。
| 東洋医学的原因 | 症状の傾向 |
| 腎陰虚（身体を潤す力の不足） | のぼせ・ほてり・寝汗・不眠・めまい・耳鳴り |
| 腎陽虚（温める力の不足） | 冷え・倦怠感・むくみ・腰痛・頻尿 |
| 肝気鬱結（ストレス・気の滞り） | イライラ・怒りっぽい・胸のつかえ・月経不順 |
| 心陰虚（心の潤いの不足） | 不安・動悸・不眠・焦燥感 |
| 気血両虚（エネルギー不足） | 疲労感・立ちくらみ・顔色の悪さ・集中力低下 |
のぼせるタイプもいれば、冷えるタイプもいる。イライラが強い人もいれば、不安になる人もいる。体質・ストレスのかかり方・環境によって、それぞれに異なるのが更年期の特徴です。
整体の目的
整体では、更年期の不調を「治す」というよりも、変化に適応できる身体になるためのサポートです。呼吸と血流を安定させ、日々の心と身体の不安定を解消して、安定した状態を目指します。
整体アプローチの例
- 胸郭（肋骨まわり）の硬さ
- 背骨や骨盤の動きの悪さ
- 首・肩・頭の緊張
- 骨盤内の血流低下
- 横隔膜の緊張
など、アプローチは全身を整えることに注力します。身体のこわばりが、自律神経やホルモンバランスの乱れをさらに助長します。呼吸・循環・姿勢を整えることが、更年期の心と身体の安定に大きく影響します。
| 分類 | 主な症状 | 背景 |
| 自律神経系 | のぼせ・発汗・動悸・頭痛・不眠 | エストロゲン減少による自律神経の乱れ |
| 精神面 | イライラ・不安・うつっぽさ・集中力低下 | セロトニンなどの神経伝達物質の変動 |
| 東洋医学的 | のぼせ・冷え・めまい・むくみ・倦怠感 | 腎精の不足・肝気鬱結・気血の乱れ |
| 整体的 | 呼吸の浅さ・姿勢の崩れ・慢性緊張 | 背骨・胸郭・骨盤の機能低下 |
まとめ
更年期障害は、卵巣機能低下によるエストロゲン減少 → 視床下部の自律神経調整異常 → 脳内神経伝達物質の変化 → 心身の多彩な症状という連鎖的メカニズムで発症します。整体や生活習慣の見直しを組み合わせることで更年期症状の緩和が期待できます。
まとめ
基本的には自律神経の乱れを整えます。更年期障害は様々な不定愁訴が見られます。ですから、部分で見てもあまり意味がありません。全体の調整が必要不可欠です。ポイントとなるのは呼吸のしやすい環境です。姿勢や自律神経の状態を整えること。そうすることで呼吸をしやすい環境を目指します。筋肉の緊張をゆるめる。神経の伝達力を高める。可動制限のある関節を調整すること。腹部の緊張を取り、頭蓋を調整します。つまり全身の調整が必要になります。
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当院の特徴
料金について
※初回検査料金１０００円（別途必要）
◉ スタンダード：６０００円
「いま」抱えているお悩みに対して対応する施術。
肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・膝痛・眼精疲労、
股関節痛・産後の骨盤矯正／整体など慢性症状など。
◉ 全身調整：８０００円
全身を細部まで整えます。
姿勢・骨盤矯正と自律神経の調整のほか、
肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・膝痛・眼精疲労、
股関節痛・産後の骨盤矯正&整体など慢性症状が対象。
◉カラダメンテ：１００００円
とにかく疲れている方や多岐に渡る症状でお悩みの方、
体操指導希望の方、定期的に通えない方に向けてのカラダメンテナンス。
コースの詳しい説明はこちら⬇︎
》》各コース・料金の説明
院長プロフィール
名前： 新 良一（シン リョウイチ）
生年月日：1980年12月17日生まれ
家族： 妻と娘と息子の４人暮らし。
趣味：プロレス・コメディ・パントマイム・ウクレレ・読書
治療家歴：15年以上
詳しいプロフィール⬇︎
》》シンのプロフィール
ライフスタイルに合わせた整体
ひとりひとり環境は違います。生活背景や癖、性格や姿勢などすべて違います。ひとりひとりのライフスタイルに合わせた整体。痛みもなく「良い加減」を心がけた施術を行います。
滞り（体液）を良くして快適な身体へ
滞ることにより様々な症状として表現されます。その滞りを当院のアプローチにより快適に流れる状態へ。皆様の暮らしの小さな支えとなれるようにサポートします。
心身一如とカラダメンテ
心と身体は常に調和している。心が疲弊すれば、身体も疲弊します。逆もまた然り…心と身体の両方のケアを心がけます。どちらが欠如してもいけません。両方が伴って初めて好循環に向かいます。
心と身体は放っておくと必ず疲弊します。髪の毛や肌のお手入れなどと同じです。日々のケアが大切となります。身体のメンテナンスで通われている方も多いです。自分の心と身体に向き合う意識を高めます。
クライアントの声
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