昨今、子供達の身体機能低下が懸念されています。感覚・運動神経的な事も含めて、現代では身体を動かした「遊び」が減少傾向だと言われております。代表的な減少要因として、長時間のスマホ閲覧や室内でのゲーム遊びに移行しているという現実が考えられます。身体を存分に使った昔ながらの「遊び」経験が減っているのではないでしょうか。運動能力の低下と共に「アソビ想像力」にも影響があるかもしれません。

身体を使った「遊び」をヒントに脳神経に刺激を送り、全身を繋げるひとつの手段。当院では整体観点・武道の身体操作、機能解剖をミックスしてそれぞれに合った体操(運動)の構築と明確な目的へ向けてのコーディネーションを目指します。

キッズコーディネーションって何?

キッズコーディネーションとは、基本となる7つの能力の向上を目的とした体操・運動を通して神経を育みコーディネートする事です。7つの要素(能力)から構成されており、それらをひっくるめてコーディネーション能力と呼んでいます。刺激という情報を五感で察知し、身体全身の繋がりと能力を育みます。動きをスムーズに行えるようになるために、特に発達段階で重要な能力だと言われております。

7つの能力

リズム能力

目や耳からの情報を動きによって表現する事に役立ちます。視覚情報から得た動きを真似するマネッコ能力とも言われます。リズムやタイミングを合わせたりする能力でもあります。これはあらゆるスポーツにおいて上達に欠かせない基礎となります。

バランス能力

全身のバランスを感じ取る能力です。崩れた姿勢を素早く立て直す事を可能にします。転ばないように体勢を保つ事にも役立ちます。イメージとしてはケンケンや回転体操などの類もバランス能力です。前庭感覚とも密接な関係です。

変換能力

その時々の状況判断、条件に合った動作の素早い切り替えを可能にする能力です。定位能力と反応能力と密接な関係があります。

反応能力

合図に対して正確な対応動作を行える能力です。聴覚や触覚などの底上げに繋がります。イメージとしてはかけっこ時の「よーい!ドン!」で瞬時に反応できる能力などです。

連結能力

力加減やスピード調整を可能にします。力の強弱をコントロールする能力です。連結能力の発達により身体をうまく操作する事ができます。固有受容覚と密接な関係です。

定位能力

空間認知能力。相手との距離感やモノとの距離感など、情報を関連づけながら動きの変化に対応する能力です。例としては、これぐらいの力だと、あの辺に届くかなぁ・・・みたいな感じです。

識別能力

手足や頭部などの動きを微調整する際、視覚との連携を高めます用具操作を精密に行える器用さに関わる能力です。のりもの遊びなどは識別能力が発動されます。輪投げなどもイメージしやすいですね。

発達時期に合わせたカラダアソビ

カラダアソビ

7つの要素が複雑に入り混じって発達していきます。ひとつの能力を上げればOKというものでもありません。人間には発達段階があります。各発達段階に合わせて、多種多様なアソビ(経験)を積極的にさせられるかが重要です。

子供は本能のまま遊びます。遊びの中で学習します。遊びの中で想像力を豊かにします。その経験が未来への財産となります。専門的なスポーツトレーニングの合間に「カラダアソビ」を加えてみるのもいいのではないでしょうか?

感覚統合

固有受容感覚

固有受容覚は、重量感覚、抵抗感覚、運動感覚、位置感覚があります。自分のカラダ各部位の位置や動き、力のコントロールなど筋肉や関節を通して感覚で感じ取ります。主に力加減、運動コントロール、ボディーイメージ、姿勢保持、バランス感覚、情緒の安定にはたらきます。

この感覚が未発達だと力のコントロールが難しくなります。強く叩きすぎたり、刺激を求めたりします。身体を思うように動かすことも苦手となります。スキップやけんけんぱーなどで手足の協調運動で養います。

前提感覚

平衡感覚とも言われ、バランスを取るための感覚です。耳にある三半規管で感じ取ります。転びそうになった時の立て直し力がイメージしやすいのではないでしょうか。姿勢の保持にも関わります。

前庭感覚は目とも密接です。という事は、自律神経にも影響がります(前庭自律神経反射)

触覚

触覚に関しても様々な科学的効果が発表されています。触れる効果としての文献も沢山あります。療術家として私の考える触覚は、主にコミュニケーションと指します。特に親子間での触れ合いを重要視しして考えております。ですから、触れるワークを通して触覚を育めたら最高ではないでしょうか。。

ゴールデンエイジの理解

魔法は使えませんの説明画像

プレ・ゴールデンエイジ

5−8歳の時期で神経系の発達が著しく、様々な神経回路が形成されていきます。この時期には、身体で覚える多種多様な刺激を脳へ送り続ける意識が大切です。この時期は好奇心のまま、あらゆる刺激を求めるので、無理矢理止めたりせずにどんどんチャレンジさせてみるのにとてもいい時期です。

ゴールデンエイジ

9−12歳で大脳皮質の神経細胞の配線がほぼ終了します。運動系発達の中では「即座の習得」と呼ばれます。新しい運動経過を素早く把握して習得できます。ですが、前段階のプレゴールデンエイジの過ごし方が最も重要になります。プレの段階で色々と経験させる重要性がわかります。

ポスト・ゴールデンエイジ

13−14歳の時期です。いわゆる思春期。急激な成長により身体のバランスが崩れ、感覚も狂ったりします。そのため何かとは習得に時間がかかり、スランプ時期になる可能性があります。できることが一時できなくなったりもします。これをクラムジーと言います。

インディペンデントエイジ

15−16歳の時期です。クラムジーが終わると自立のための準備期間に入ります。精神的にも肉体的にもバランスが取れて、積み重ねてきた「基本」を土台に個性を発揮できるようになります。

感覚・運動神経は育てるもの

院内画像

「運動神経が悪い・運動神経がない」・・・こんな勝手な言葉で子供は運動神経の有無を雑に評価される事があります。これは間違いです。運動神経は正常です。身体が動いているのだから、運動神経は正常なのです。神経はちゃんと促通しているし機能しています。

どういことか・・・経験(遊び)が不足していて、運動神経が育っていないだけです。だからこそ、神経の発達成長段階である時期に、多種多様な刺激(経験)を脳に与える事が大切です。子供は身体を動かしながら学習します。もちろん人それぞれモノゴトには得意・不得意はありますが、それこそが個性です。

興味を持った理由

当院へ来院してくれている子供達のおかげです。当院には子供も来院します。肩こりや眼精疲労、頭痛や姿勢不良、発達系の診断をされた子まで様々。これが現代社会です。子供も整体を選択する時代。それだけストレスも複雑化しているという事でしょう。

小学生のAちゃん。悩みは多岐に渡りますがメインは姿勢不良。お母さんに色々とお話を聞きながら状況を把握して整体。その時はいい感じで終わるのですが、自分の中でいまいちしっくりこない感じもありました。子供整体の難しいところです。個人的にこちら主導の整体だけではなかなか難しいと感じている時期でした。そこから自分なりに「子供の発達」について、より根本的な分野を調べる日々が始まりました。

来院するたび、整体と一緒に独学で学んだ体操のススメをAちゃんとお母さんに伝えました。Aちゃんは真面目に体操の宿題をこなし、自主的に日々の生活に体操を落とし込んでくれました。2ヶ月経った頃、姿勢は見違えるほど変化しました。お母さんと「最初の悪かった姿勢を残しておけば良かったですね」というのが最近の共通ワードとなっています。またどんどん興味が湧いてきました。個人的に子供の最大の能力は「素直さ」だと思います。もちろん個人差はあるだろうけど、変化も速い気がします。

調べているうちに改めて専門家に学ぼうと思い、まずは「ビジョントレーニング」を学びました。そして偶然出会ったのが「キッズコーディネーション」という手段だったという流れになります。今後も子供(人間)の発達・発育について研究していきたいと思っております。実は大人の身体操作や機能にも凄くいいヒントになります。

手の届く範囲の子供達

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普段からスポーツを習っている子供ならまだしも、みんながみんな運動をやっているわけではありません。運動が嫌いな子だっています。縁のない子だっています。全体で見ても専門的なトレーニングをしている子供は少ないです。そんな子供のカラダの土台構築に役立つひとつの手段となり得るものがキッズコーディネーションだと感じております。

できなくていいんです。
みんな初めからできません。
ぼちぼちいこかです。
カラダを使って遊ぶ想像力が大切。

私にできる事は、来院中の子供達や手の届く範囲の子供達に対して、アソビを通したカラダ創りのお手伝いをさせて頂く事。

大人も一緒にカラダアソビ

院長の画像

キッズコーディネーションは、子供のカラダアソビ体操(運動)がメインですが、子供だけでは成立しません。親の理解と協力が必要となります。親も同じように一緒に楽しむ背中を見せる事が大切です。ですから、子供と一緒にできるようなコーディネートができればと考えております。子供達と一緒にカラダアソビしましょう!大人にもすごく大切な能力なので、大人のカラダ再構築にも役立ちますよ。

大人に大切なのは脱力体操です 》》脱力について

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当院の特徴

料金について

※初回検査料金1000円(別途必要)
◉ 整体スタンダード:6000yen
今現在、抱えているお悩みに対して対応する施術。
肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・膝痛・眼精疲労、
股関節痛・産後の骨盤矯正&整体など慢性症状が対象。

◉ ぜんしんの整体:8000yen
時間をかけて全身を細部まで整えます。
姿勢・骨盤矯正と自律神経の調整を融合させた施術。

◉カラダメンテコース:12000yaen
とにかく疲れている方や多岐に渡る症状でお悩みの方、
定期的に通えない方に向けてのカラダメンテナンスコース。

コースの詳しい説明はこちら⬇︎
》》各コース・料金の説明

院長プロフィール

院長の画像

名前: 新 良一(シン リョウイチ)
生年月日:1980年12月17日生まれ
家族: 妻と娘と息子の4人暮らし。
趣味:プロレス・コメディ・パントマイム・ウクレレ・読書
治療家歴:15年以上

詳しいプロフィール⬇︎
》》シンのプロフィール

ライフスタイルに合わせた整体

ひとりひとり環境は違います。
生活背景や癖、性格や姿勢などすべて違います。
ひとりひとりのライフスタイルに合わせた整体。
痛みもなく「良い加減」を心がけた施術を行います。

滞り(体液)を良くして快適な身体へ

滞ることにより様々な症状として表現されます。
その滞りを当院のアプローチにより快適に流れる状態へ。
皆様の暮らしの小さな支えとなれるようにサポートします。

心身一如とカラダメンテ

心と身体は常に調和している。
心が疲弊すれば、身体も疲弊します。
逆もまた然り…心と身体の両方のケアを心がけます。
どちらが欠如してもいけません。
両方が伴って初めて好循環に向かいます。

心と身体は放っておくと必ず疲弊します。
髪の毛や肌のお手入れなどと同じです。
何より日々のケアが大切となります。
身体のメンテナンスで通われている方も多いです。
自分の心と身体に向き合う意識を高めます。

クライアントの声

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グーグルへの口コミ

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アクセスマップ

骨盤矯正・姿勢不良・自律神経の乱れを中心に様々な症状に体をうしております。肩こり・腰痛・慢性症状・産後の骨盤矯正・産後の整体・頭痛・不眠・耳鳴り・冷え性・生理痛・めまい・更年期症状・パニック症状・不安神経症・ストレスによる諸症状などの状態を鍼灸の国家資格保持者が整体します。

あなたの暮らしの小さな支えとなれるように
全力で向き合って一緒に整えていきましょう。
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