とある番組で、松本人志氏が言っていました。
笑いで一番重要なことは・・・笑いとは・・・

 

これ、わかります?

 

松本人志氏の持論では「緊張と緩和」。
この言葉はパントマイムを習っていた時にも言われたことがある。
他の踊りや芝居なんかも完全にそうなんじゃないかな。
緊張と緩和をうまく表現するために、絶妙な間と呼吸が必要です。
ダンスをやっているクライアントさんも同じようなことを言っています。
緊張と緩和、動と静、剛と柔、これらを意識して表現しようとしてるんだって。
言葉では簡単だけど、これがほんと難しいらしいんよね。修業するしかない。

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※この緊張を伝えることで、観客はグッと引き寄せられる。

例えばコメディのワンシーン。
ひとつのゴールはそのシーンを締めくくる「ギャグ」であり
そこにたどり着くまでの布石として様々な仕掛けを組み立てていく。
これが「緊張」にあたるわけです。その緊張を極限にまで高めていきます。
そして、一気にギャグを放つ!これが「緩和」。バチッと決まるとガハハに繋がる。
この時、物語の中での間と呼吸が大切で、オチに向かうまでの緻密な計算が必要となる。
これが気持ち悪くズレたり、外れたりすると、いわゆる『スベル』という現象が起こる。
プロはこの緊張と緩和の感覚を掴むべく、何度も繰り返してストーリーを組み直していく。
最終ゴールは自分の仕掛けによって、相手にどう『喜んでもらう』か、このために。

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視点を変えてみると、我々の内と外にも置き換えることができます。
身体の生命システムのひとつとして強いストレスや過度な疲労を感じると、
過剰な緊張状態になる。これは自律神経の交感神経が緊張状態になること。
交感神経が「緊張」で、副交感神経が「緩和」ということになります。
交感神経の大切な働きのひとつとして血管の収縮があります。
強いストレスや過度な疲労、または冷え、何らかの形で起こる
内臓の異常や歪みによる異常が信号として脳へ伝達される。
そうすると脳は錯覚を起こしていまい、交感神経が過剰に働き過ぎる状態になる。
過剰に働き過ぎることで血管は収縮して血流の流れを悪くし、様々な症状に繋がる。
これはあくまでも動脈血にだけフォーカスしている話です。
※例外を除いて、交感神経は単独で血管を支配しています。

施術するうえで意識することは、この交感神経のトーンダウン。
歪みなどで発生する異常な信号を解除するためには
交感神経節への軽いソフトな刺激を与え脳に伝えていくことが必要。
大脳辺縁系へアプローチすることで、交感神経の過剰な働きを抑えることができる。
(※大脳編辺縁系は加えられた刺激がいいものか悪いものかを判断する場所)
細かく書くとキリがなくなるが、交感神経の過剰な働きを抑制するということは
結果として、血管が拡張し、血流が促進され、細胞の活性化が期待できる。
逆に言うと、強すぎたりムヤミヤタラな刺激はストレスを引き起こしかねないということ。
刺激として過剰なストレスがかかれば、防御反応が起こり逆の作用になることが考えられる。

とまぁ、何が言いたいかといいますと・・・。
要は「緊張と緩和」のバランスを意識的に考えることの重要性。
身体は自律神経の働きによって「緊張と緩和」のバランスを保って活動している。
このバランスが崩れると多岐に渡る不定愁訴的な症状が顔を出してくる。これがやっかい。

もうひとつ、僕の仕事で例えるのなら
クライアントが「緊張」で施術者は「緩和」をもたらす者じゃないかなって。
そう、ひとつの空間で発生する「緊張と緩和」の関係性なのだ(笑)
こっち(術者側)が緊張していたら、いい結果なんて期待できない。
※東洋医学ではクライアントと施術者の関係を『陰陽』で例えたりもする。
関係性としての緊張と緩和が生まれ、その空間を活かすには間と呼吸が大切。
意図的にうまく循環させることで、いい結果がもたらされることは間違いない。

嗚呼、奥深き「緊張と緩和」。まだまだ修行中。


 

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