身体の緊張と脱力

店主:シン

整体を受けたときやトレーニングを行った時など、色々な場面で「もっと力を抜いてください」。そう言われたことはありませんか?

肩の力を抜いたつもりなのにしばらくするとまた無意識に肩が上がっている。深呼吸をしても身体が休まった感じがしない。姿勢を良くしようとするとかえって意識しすぎたりで結局疲れてしまう。寝ているはずなのに身体がずっと緊張しているように感じる。これらが思い当たる方に向けて整体ハーポが考える「脱力」についてお伝えします。

脱力とは、身体から“すべて”の力を抜くことではありません。

立っているときには立つための力が必要です。歩くときには歩くための力が必要です。身体はいつでも完全にリラックスしているわけではありません。大切なのは、必要なときには力を使い、必要がなくなれば、その力を手放せること。

つまり、「力が入っていない身体」を目指すのではなく、「必要な力と、必要のない力を調整できる身体」を目指していきます。コントロールできるように。適応できるように。いわゆるアイドリング状態です。

「力が入っている=悪い」ではありません

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身体の緊張というと、悪いもののように思われるかもしれません。しかし、筋肉が働くこと自体は悪いことではありません。身体を支えたり、関節を安定させたり、動きを準備したりするためには、筋肉の働きが必要不可欠。問題になるのは、その場面では必要ではない力まで、長い時間使い続けてしまうこと。

たとえば、、、

  • 肩をすくめたまま仕事をしている
  • 無意識に歯を食いしばっている
  • 手を強く握っている
  • 姿勢を良くしようと身体を固めている
  • 人と話すと身体がこわばる
  • 休んでいるのに身体の力が抜けない

このような状態です。「力を使うこと」が問題なのではなく、力を使ったあとに、力を抜くことができるか。そこに脱力を考える面白さがあります。

なぜ、身体の力が抜けなくなる?

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身体の緊張には、ひとつの原因だけがあるとは限りません。姿勢、動作、仕事、生活環境、疲労、痛み、心理的な緊張、呼吸、運動習慣、身体感覚など、さまざまな要素が複雑に関係しています。ですから、「肩が凝っているから、肩の筋肉を緩めればいいんだ」と単純に考えることはできません。

肩の筋肉が頑張っている背景には、身体の使い方や姿勢、呼吸、動き方、心の状態、環境などが複雑に関係していることもあります。ひとつの「原因」を決めつけるのではなく、今、その身体がどのように働いているのか。というところから観察します。

「力を抜いて」と言われても、なぜ抜けない?

これは意外と難しいこと。「リラックスしてください」「肩の力を抜いてください」と言われても、それだけで自由自在に力を抜ける人は多くありません。抜こうとすると、余計に力が入ってしまう人も多いです。なぜなら、身体の緊張は無意識の部分が大きく関わっているからです。まず必要なのは、「力を抜くこと」よりも、「自分が力んでいることに気づくこと」。

肩が上がっている。顎に力が入っている。呼吸を止めている。お腹を固めている。手を握っているなど、日常での小さな癖や変化に気づくこと。そこから身体との付き合い方のベクトルが変わっていきます。

脱力と呼吸には、どんな関係がある?

ここで「呼吸」が出てきます。呼吸は、脱力を考えるうえでとても興味深い身体活動です。なぜなら呼吸は、普段は自動的に行われているのに、意識して変えることもできるからです。

呼吸には、横隔膜をはじめ、肋骨や胸郭、腹部など、さまざまな身体の構造が関わっています。つまり呼吸は、肺だけが動いているものではありません。息を吸う。胸郭が動く。横隔膜が働く。腹部や背中にも動きが生まれる。こうした呼吸運動は、身体全体の動きや姿勢とも関係しています。ハーポでは、呼吸を「身体の状態を知るためのひとつの手がかり」として考えています。

脱力と呼吸

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横隔膜は「呼吸だけ」のためにあるわけではありません。横隔膜は、胸部と腹部を隔てるドーム状の筋肉です。腰とも繋がっています。とても大切な筋肉です。主な働きは呼吸ですが、呼吸に伴う胸腹部の圧力変化や体幹の安定性などにも関係しています。そのため、呼吸を観察するときには、「胸式呼吸か、腹式呼吸か」だけを見るのではなく、

  • 肋骨はどう動いているか
  • 胸郭はどの方向へ動いているか
  • お腹はどう動いているか
  • 背中にも呼吸の動きがあるか
  • 首や肩に余計な力が入っていないか
  • 呼吸を止める瞬間がないか

など、身体全体の動きを見ていくことができます。ただし、「横隔膜が硬いから肩こりになる」とか、「横隔膜を整えればすべて解決する」という単純な話ではありません。呼吸も姿勢も筋肉も、身体の一部分だけを切り離して考えるのではなく、全体の関係の中で見ていくことが大切だと考えています。

深呼吸すれば良いのか?

「呼吸が浅いのは良くない」「もっと深く呼吸しましょう」という話をよく聞きます。もちろん、呼吸をゆっくり行うことが心身の状態に影響する可能性は研究されています。一方で、「深い呼吸=いつでも正解」というわけではありません。走っているときと、寝ているとき。緊張しているときと、リラックスしているとき。集中しているときと、ぼんやりしているとき。呼吸はその状況によって自然に変化します。

「とにかく深い呼吸をする」ことを目的にはしません。大切なのは、その人が、その場面で、どのように呼吸しているのか。そして、必要に応じて呼吸を変えられる身体なのか。という視点です。

脱力と姿勢の関係

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「姿勢を良くしましょう」と言われると、胸を張る、背筋を伸ばす、肩を下げる、お腹を締める。そんなことを頑張ってしまう人もいます。しかし、良い姿勢を維持するためにずっと身体を固めていたら、それはそれで疲れてしまいます。良い姿勢=ひとつの形をずっと維持することとは考えていません。

座る。立つ。歩く。しゃがむ。寝る。家事をする。仕事をする。それぞれの場面で、身体の使い方は変わります。変化があって当然です。「正しい姿勢を固定する」より、「状況に合わせて姿勢を変えられること」も大切だと考えています。これが身体の適応です。身体の実力とも言い換えられます。

「骨で立つ」という考え方について

以前から「骨で立つ」という表現を使ってきました。これは、筋肉をまったく使わずに骨だけで立つ、という意味ではありません。骨格や関節の位置関係、重力、筋肉の働きなどを含めて、必要以上に筋肉で身体を固めなくても、安定して身体を支えられる状態を考える。という意味で使っています。

「骨で立つ」という言葉を、ひとつの正しい姿勢として固定するのではなく、身体の構造を利用しながら、余分な力を使わずに動くための感覚として捉えています。

脱力は「だらけること」でもありません

脱力という言葉には、「だらっとする」「何もしない」「頑張らない」というイメージもあります。少し違います。必要なときには、しっかり力を出す。動く。支える。踏ん張る。集中する。その必要がなくなったら力を手放す。つまり、「力を出せること」と「力を抜けること」はセット。必要な力を使えるからこそ、必要のない力を抜くことができる。そんな身体を、私は理想のひとつとして考えています。

脱力は、一度理解したら終わるものでもありません。自分がどこに力を入れているのか。どんなときに身体が固まるのか。どんな動きでは自然に力が抜けるのか。呼吸はどう変化するのか。そうしたことに少しずつ気づいていく。

その小さな積み重ねによって、自分の身体の扱い方が変わっていくことがあります。スポーツでも、楽器でも、武道でも、日常生活でも、「余計な力を使わずに、必要なことを行う」という考え方には共通する部分があります。脱力は特別な人だけの技術ではありません。立つ。歩く。座る。持つ。話す。休む。眠る。そうした毎日の動作の中にもあります。面白いですね。

ハーポが考える「身体が整う」ということ

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身体を整えるというと、「歪みを正す」「正しい姿勢にする」「硬い筋肉を柔らかくする」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それらも身体を見るうえでのひとつの視点です。

人の身体は、生活環境、仕事、運動量、睡眠、疲労、ストレス、年齢などによって日々変化します。だからこそ、ひとつの正解に身体を合わせるのではなく、その人の身体が今どのように働いているのかを見る。そして、その状況に合わせて身体が変化できる余地をつくる。「適応できる身体」が理想です。それが私の考える「整体」であり「整体という状態」として捉えております。

整体ハーポで見ていること

施術では、身体の一部分だけを見るのではなく、さまざまな情報を手がかりにしています。

たとえば、

  • 呼吸をすると胸郭はどのように動くか
  • お腹や背中はどのように動くか
  • 首や肩に余分な力が入っていないか
  • 立ったとき、身体はどのようにバランスを取っているか
  • 動いたとき、どこが頑張っているか
  • 力を抜いたとき、身体にどんな変化が起こるか
  • ご本人は身体をどのように感じているか

などです。身体は一人ひとり違います。同じ肩こりでも、同じ身体の使い方をしているとは限りません。だからこそ、「ここが悪いから、ここだけを緩める」と決めつけるのではなく、その人の身体全体を見ながら施術を行います。

こんな方は「脱力」を一度考えてみてください

  • 肩や首にいつも力が入っている
  • 力の抜き方がわからない
  • 無意識に肩をすくめている
  • 歯を食いしばる癖がある
  • 手を握っていることが多い
  • 姿勢を良くすると疲れる
  • 深呼吸してもスッキリしない
  • 身体がいつも緊張しているように感じる
  • リラックスするのが苦手
  • 仕事が終わっても身体の力が抜けない
  • 寝ても身体が休まった感じがしない
  • 肩こりや腰の重さを繰り返している

ひとつでも思い当たることがあれば、一度自分の身体が「どこで頑張っているのか」を観察してみてください。色々な発見がありますよ。

ハーポが大切にしている「脱力」

院の外観画像

偉そうなこと言っていますが、私もまだまだ脱力については学んでいる最中です。これからも追及してよりよい情報をお届けできればと思っております。

脱力とは、身体からすべての力をなくすことではありません。必要なときには力を使い、必要がなくなれば、その力を手放せること。呼吸。姿勢。動き。身体感覚。生活環境。緊張や安心感など、様々なものを一緒に見ていく必要があります。身体は、決まった形に固定しておくものではありません。その日の体調。仕事。睡眠。運動。季節。環境。気持ち。日々の変化に合わせながら、身体も変化します。私は、「正しい身体」よりも、「変化できる身体を育てる」ことを大切にしたいと考えています。

当院の特徴

料金について

※初回検査料金1000円(別途必要)
◉ スタンダード(日々の整体):6000円
「いま」抱えているお悩みに対して対応する施術。
肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・膝痛・眼精疲労、
股関節痛・産後の骨盤矯正/整体など慢性症状など。

◉ 全身調整(姿勢・自律神経から整える整体):8000円
全身を細部まで整えます。
姿勢・骨盤矯正と自律神経の調整のほか、
肩こり・腰痛・頭痛・生理痛・膝痛・眼精疲労、
股関節痛・産後の骨盤矯正&整体など慢性症状が対象。

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院長プロフィール

院長の画像

名前: 新 良一(シン リョウイチ)
生年月日:1980年12月17日生まれ
家族: 妻と娘と息子の4人暮らし。
趣味:プロレス・コメディ・パントマイム・ウクレレ・読書
治療家歴:15年以上

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ライフスタイルに合わせた整体

ひとりひとり環境は違います。生活背景や癖、性格や姿勢などすべて違います。ひとりひとりのライフスタイルに合わせた整体。痛みもなく「良い加減」を心がけた施術を行います。

滞り(体液)を良くして快適な身体へ

滞ることにより様々な症状として表現されます。その滞りを当院のアプローチにより快適に流れる状態へ。皆様の暮らしの小さな支えとなれるようにサポートします。

心身一如とカラダメンテ

心と身体は常に調和している。心が疲弊すれば、身体も疲弊します。逆もまた然り…心と身体の両方のケアを心がけます。どちらが欠如してもいけません。両方が伴って初めて好循環に向かいます。

心と身体は放っておくと必ず疲弊します。髪の毛や肌のお手入れなどと同じです。日々のケアが大切となります。身体のメンテナンスで通われている方も多いです。自分の心と身体に向き合う意識を高めます。

クライアントの声

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尼崎市(塚口・武庫之荘・園田・三反田・立花・大西・杭瀬)を中心に神戸・西宮・伊丹・宝塚・大阪市豊中・箕面・滋賀など近隣から遠方の方まで来院いただいております。

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骨盤矯正・姿勢不良・自律神経の乱れを中心に様々な症状に対応(肩こり・腰痛・慢性症状・産後の骨盤矯正・産後の整体・頭痛・不眠・耳鳴り・冷え性・生理痛・めまい・更年期症状・パニック症状・不安神経症・ストレスによる諸症状)などの状態を、鍼灸の国家資格保持者が整体します。あなたの暮らしの小さな支えとなれるように全力で向き合って一緒に整えていきましょう。

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